2005年8月21日日曜日

旅日記-四国一周に行きたい1<東京徳島フェリー>


2005年8月22日

登場する地:東京フェリーターミナル(東京都)

旅ことば:有卦に入る(うけにいる)・・・幸運に恵まれて活気付くことのたとえ。


りんかい線の国際展示場という駅には、この後の人生であと何回行くことだろうか。さらに東京フェリーターミナルとなるといささか心許ない。2005年8月21日。僕は東京フェリーターミナルの待合室で徳島経由小倉行きフェリーの出航を待っていた。ターミナルまでは国際展示場からの送迎バスで来たが、そのバスというのがワゴン車をちょっと改良したようなもので、とても送迎"バス"とは言えない気もした。運賃箱は運転席の座席の背もたれに取り付けられた紙製の箱だった。僕はその箱の存在にすら最初気づかず、運転手のお姉さん(40代くらい?)に運賃200円を支払った。

今から行こうとするのは四国であり、北国育ちの僕にとっては全くの未知の土地である。なぜ四国に行こうと思い立ったかというと、学生時の地図による。高校時代に社会科で地理を選択していたが、四国の室戸岬が海岸段丘の好例として教科書や地図に出ていて、なぜか印象に残っていた。よって今回の旅の目的は室戸岬への歴訪を主軸に置いた。そしてせっかく行くのだからお遍路の真似事よろしく四国一周をしてやろうと思ったのである。もちろん歩いでではなくローカル線やバスを利用して。

さらに今回の試みとして、行きは船にしようと思いついた。飛行機や新幹線がなかった時代、長距離移動手段のひとつに船があった。僕には往時を偲んでみたいという、耳垢か目ヤニのような妙な願望が心の隅に微妙にこびり付いている。もしくは、廃れて消えてしまいそうなものに惹かれるところがある。廃れて、とは失礼ながら、長距離フェリーは往年頃から較べると航行の数が激減し、全国でいくつものルートが廃船に追い込まれている。

出航は夜だった。予想以上に客は多かった。大学生らしき姿が最も多い。いよいよ乗船となり、ターミナルからフェリーに続く通路を渡り、繋ぎ目をまたいだ。船はかすかに揺れている。船内は意外に綺麗で広く、ちょっとしたホテルのエントランスのような様相だ。船に疎い僕にとっては驚きだった。自分のベッドに荷物を置き、デッキへと出る。お台場のイルミネーションが闇に瞬く。やがて岸を離れ始める。ゆっくりとした動きだが力強く大海へと向かっていく。飛行機と違うのは、このゆったりとした動きであろう。そこにはスケールの大きさを感じさせる何かがある。お台場の光りがオモチャのように小さくなっていった。さっきまでのゆったりした動きとは変わって、かなりの速度で進んでいるようだ。東京湾を出る頃、寒くなってきたのでようやく船内に戻った。それにしても、船というのはなんてスケールが大きいのだろう!としばらく感動は醒めなかった。


1 件のコメント:

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