登場する地:奈半利(高知県)、安芸(高知県)、後免(高知県)
旅ことば:金石(きんせき)の交わり・・・友情のきわめて堅く結ばれていること。また、いつまでも変わらない交際のこと。
登場する地に奈半利、安芸を挙げているが、残念ながら滞在時間はどちらも短い。しかもほとんど記録も記憶も残されていない。ここからは推測を交えて書いていく。
室戸岬からバスで奈半利まで行った。奈半利からはようやく鉄道が走り出している。奈半利という地名はなんだか好ましい。おそらく何かの当て字ではないかと思う。もう少しゆっくりできればよかったがすぐに鉄道に乗ってしまった。続いて降りたのは安芸駅。三菱財閥の創業者で知られる岩崎弥太郎の生地であるが、このときの僕はそれさえの教養も無く、単なる乗り継ぎの駅として通り過ぎてしまうのである。歴史や文化の面から見ても面白い発見がありそうなところなので、またいつかゆっくり訪れてみたい。
岩崎弥太郎銅像
安芸を発ち、ゆらりゆられて土佐くろしお鉄道阿佐線の終点(奈半利からみて)の後免駅に到着した。ここからは推測なしで書くことになる。僕がサッカーをやっていたとき千葉で知り合った選手が、とある職業に就くべく高知にやって来ていて、この後免に住んでいる。都合上その人をYと呼ぶことにしよう。高知に行くことはYに伝えてあったので、電話をしてタクシーでアパートを訪問した。すごく久しぶりに会ったが気さくに招き入れてくれ、その夜は泊めてもらうことになった。Yとはサッカーをしていたときも波長が合い、この日もそのノリで高知市内に繰り出して飲みに出かけた。
ひろめ市場
ひろめ市場という、高知城下にある居酒屋に連れて行ってもらった。ここはすごく面白い。体育館ほどもある広さで壁の周囲に沿って店舗が並んでいる。客は好きな店で好きなものを買い、施設の中央に用意されている長テーブルと長イスで好きな場所に座って飲食する。和風ブリティッシュパブというか、土佐の豪快なイメージと相まって楽しい時間と空間である。食べ物にはつまみ系はもちろん、定食やどんぶりまで色々あって選ぶ楽しさもある。カツオのたたきは肉厚でさすがに本場ものだと思った。また、ここで初めて酒盗(しゅとう)というものを知った。塩辛のような独特のクセがあるものだが日本酒がよく合う。ついつい酒が進んでしまうのでまるで酒が盗まれるようだ、というところからついた名前だとか。いろいろな思い出話もして帰りにはラーメンを食べてと、楽しい時間を過ごさせてもらったYに感謝である。
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