登場する地:松山(愛媛県)
旅ことば:待てば海路の日和あり・・・今は状況が悪くとも、あせらずに待っていれば幸運はそのうちにやってくるということ。
松山に着いてその街の大きさ、賑やかさにまず驚いた。「坊っちゃん」の町、そして「坂の上の雲」の町である。「坊っちゃん」は言わずと知れた夏目漱石の代表作。松山駅前でも盛んにアピールしていた。「坂の上の雲」は司馬遼太郎の代表作。ドラマ化が決定していたこともあり、こちらも意気が上がっていた。
松山を訪れたのは、高知でYに会ったとき道後温泉のことを聞いていたからだ。もし聞いていなかったら素通りしていたかもしれない。ただし素通りを許さぬほど有名で由緒ある温泉である。
とにかく、汗だくの体を洗い流したかった。荷物をコインロッカーに入れ、着替えを持って路面電車に乗る。松山の町並みを眺めながら終点の道後温泉に行き着いた。20分程度だったと思うが、運賃が150円程度という安さに感服した。これならみんな気軽に利用するだろう。
道後温泉に向かう入口はすごく賑わっていた。3メートルほどの高さの坊っちゃん時計が何時かをさすと小説で登場するキャラクターたちが鳩時計のようにひょっこり出てきて客を楽しませている。
すると知らないおじさんが話しかけてきた。セールスか何かと思って身構えたが腕にボランティアの腕章を着けているのを見た。ボランティアのガイドだった。ちょっと安心して話しを聞いてみることに。道後温泉の歴史や坊っちゃんについて話してくれたと思う。だがそのほとんどは忘れてしまった。ただ、ひとつの提示された内容はその後の旅をも変えるほどの転機をもたらすことになる。
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