2007年4月28日土曜日

旅日記-南九州に行きたい1<出発~徳山>

2007年4月28日

登場する地:徳山(山口県)

旅ことば:半狂乱(はんきょうらん)・・・常軌を逸してとり乱すこと。

由布院までのディーゼル車車窓

早朝、東京のアパートを出る。5時くらいの始発に乗る。南九州への旅が始まったのだ。今回ももちろんローカル線である。ただし特急券は使わないというもので、快速などには乗る。

一日中、電車に乗っては降りて乗り継ぎを繰り返し、23時21分発の徳山行きに乗ったのが文字通りこの日の最終列車だった。当然宿無し。初日なのでまだ元気なため、居酒屋「魚民」で夜を明かすことにした。この夜の目的は「夜を明かすこと」。アルコールと電車の乗り疲れでうとうとしながら始発を待った。

暖かい屋根の下で温かいメシが食える。それだけで有り難いことだ。

旅日記-南九州に行きたい2<小倉、宇佐>

2007年4月29日

登場する地:小倉(福岡県)、宇佐(大分県)

旅ことば:迅速果断(じんそくかだん)・・・物事を素早く決断し、思い切りよく実行すること。

福沢諭吉像(途中の中津駅にて)

5時25分発の始発で徳山を出る。新山口を経由し、小倉に着く。九州は前回の長崎の旅で初めて行ったきりなので、地理的にも交通事情的にも明るくない。

僕の旅は基本的にあまり予備知識を入れない旅だ。その場その場で臨機応変に判断をする。いわば人生修行の一環といっていい。

今回、大分県側から下へおりていって鹿児島へ、帰りは熊本側を通ろうと思っていた。温泉のパンフレットを手に入れ、なんとなくの地理状況を把握する。まずは日豊本線で大分県由布院を目指すことにした。

途中の宇佐駅で乗り換え。大分行きの列車を待つ。10時48分の列車まで数十分待つが、その次は特急ばかりで普通列車は2時間以上ないので、この48分に乗れるのがかなり奇跡的なことのような気がしてしまう。それにしてもこの宇佐駅。英語表記では「USA」。これもなんだか奇跡的な面白さだ。

別府、大分を経由し、久大本線で由布院行きのディーゼル車に乗る。一両だけのためけっこう人が乗り込む。座るのはあきらめて立ちの場所を確保しようとしたところ、ラッキーなことに運転席の後ろに陣取ることができた。運転席越しの景色を見るのはやっぱり楽しい。もうすぐ由布院駅だ。