2005年8月26日
登場する地:道後温泉(愛媛県)
旅ことば:人間到る処(ところ)青山(せいざん)あり・・・世の中は広く、死んで骨を埋める場所ぐらいどこにでもあるのだから、大望を成し遂げるためにならどこにでも行って、大いに活躍するべきであるということ。
商店街を抜けると、そこは道後温泉だった。
温泉地特有の土産物屋が並ぶ商店街を通り抜けると、格式が高そうな建物がどっしり構えていた。3つ並んだ入口や皇室専用入口、屋根の上のサギをひと通り眺めた。よし、入るぞ!
ボランティアのおじさんが勧めてくれた一番上の料金1,500円を払って中へ入る。中は歴史を感じさせる古い作りになっていて雰囲気がいい。
3階へ行けというので上がったが誰もいない。廊下をはさんでいくつか部屋がある。奥へ進むと坊っちゃんの間があった。勝手に入るのも何なので、ちょっと中を覗くくらいにして隣りの空いている部屋に入って腰を下ろした。やっぱり誰も来ないので、廊下に出て誰かいないか探してみようとしたら奥の方に人の気配が。やっと女中さんをつかまえた。
女中さんは僕を別の部屋に案内して(坊っちゃんの間の向かい)、浴衣に着替えるよう指示した。着替えた後は階段を下りろという。※もちろん丁寧に指示を受けている。階段を下りて2階へ行くと別の案内の女性が待っていて、天皇がご使用になられた部屋を見るかを聞かれ、もちろん、YES。3種の神器が置かれた部屋は天皇がご利用になった部屋、いい石で作られた浴槽は実際にお入りになったもの、それらを観覧したが、庶民にはよくわからない。ただ、特別感は味わえたと思う。
観覧も終わり、今度は僕が入る番だ。霊(たま)の湯は先客が2人だけだった。人が少ないのでゆったりした気分で入れた。石造りのお湯の噴き出し口がある湯舟も風情があっていい。「風情」。風情とはこういうことを言うのかもしれない。
さて、1階の神の湯にも入ってみようと下へ降りると、広々とした更衣室と多くの人がいた。夏目漱石がいた頃の賑わいが想像される。浴室は開放感があって明るく、石造りの置物もあったりして、道後温泉に入ってるなあ!という感慨が湧く。しかし一番安い料金でも入れる風呂はワイワイと人が多い。もう一度2階に上がって霊の湯に入った。今度は誰もいなく、ますますゴージャスな気分を味わえたのだった。
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