2005年8月21日日曜日

旅日記 - 四国一周に行きたい21<松山城>

2005年8月26日

登場する地:松山城(愛媛県)

旅ことば:危急存亡の秋(とき)・・・生き残れるか滅びるかの大きな瀬戸際に立たされているときのこと。

道後温泉の停車場に戻り、大街道というところまで乗った。松山城に行くためである。高知城もそうだが、その土地その土地にお城があり、この頃からお城について不思議な魅力を感じ始めていた。この旅以降、お城に行くのが恒例となった。

大街道の停車場の近くに松山城に登るロープウェイがある。松山城は小高い丘の上にあるのだ。暑いので行きだけロープウェイを使うことにした。停車場から近いといっても10分ほど歩くような距離だったので、道後温泉で流した汗はすっかり新しい汗に取って代わられた。ロープウェイがあるほどだから余程標高があるのだろうと思っていたが、あっけなく着いてしまった。自分にとっては、暑さしのぎには良かった。

広い三の丸には木がまばらに生え、容赦なく照りつける太陽を避けるには小さすぎる木蔭を選びながら天守閣へと向かった。

天守閣の前に立ち、見上げてみるが何か地味な印象があった。入場料を払って中に入るとさらにその印象は増した。弓矢を建物内部から射るための狭間と呼ばれる穴がやたらと多いためでもあった。後で松山城のビデオ紹介を見たときに謎が解けたが、初代城主はどうも警戒心が強かったらしい。お城を要塞のようにするべく建てたらしく、戦闘を主眼において余計な飾りがないために地味な印象を与えたのだろう。刀や槍とともに、何代かの城主が並んで座っているかのような鎧の展示を見ても、何か鬼気迫るものがあった。

天守閣からの眺めは、残念ながら工事中のために青いネットと金属の足場によって味気ないものだった。帰りはロープウェイを使わず徒歩で降りる。思ったとおり、そんなに時間もかからず降りることができた。

その後、アーケード商店街を通りながら松山駅に向かった。松山は大きな街で、アーケードを周るだけでも結構な時間がかかる。松山では路面電車をうまく使うのが良いのかもしれない。

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