2006年5月4日
登場する地:下関(山口県)、本州最西端・毘沙ノ鼻(山口県)
旅ことば:一期一会(いちごいちえ)・・・一生に一度会うこと。また一生に一度限りであること。
山陰本線の始発電車に乗り込み、吉見駅を目指した。下関から5,6駅いったところにある。本州最西端が近いのだった。吉見駅は無人駅でちょっと心細い。地図などから判断して本州最西端までは歩くと2,3時間と予想し、バスは待ち時間が30分あったがバスで行くことにした。時間通りバスが来て、揺られること10分、終点の吉母港に到着。実際には、歩いたら1時間ほどであったろう。
そこから最西端までは歩くしかない。本州最西端は毘沙ノ鼻(びしゃのはな)という地名がついている。のどかな空気の中を歩いていると、白の軽ワゴンが1台通り過ぎた。と、バックして近づいてきて、とうとう僕の横に停まった。そして運転席からサングラスのおじさんがどこへ行くのか尋ねてきたのだ。一瞬身を固くするも、毘沙ノ鼻に行くことを告げると、なんと乗せて行ってくれるというのだ。人との関わりが苦手だった僕にとっては信じられないことだった。
しかし、見知らぬ人について行ってはいけないと誰もが子どもの頃に教えられたはずだ。そう簡単に乗り込むはずがない。というのは子どもの頃の話しで、いい歳の僕はあっけなく喜んでホイホイ乗り込んだのであった。秘密の基地には、まるで行く気配もなく、本物の親切なおじさんは展望台近くで降ろしてくれた。さらに帰りに事務所に寄ればいい、とも言ってくれた。
後で地図を見ると、吉母港から毘沙ノ鼻まで結構歩く距離だったので、おじさんの車に乗せてもらって本当に助かった。渡りに舟ならぬ、渡りに軽ワゴンといったところか。
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