2006年5月5日
登場する地:中通島•奈良尾港(長崎県)
旅ことば:天長地久(てんちょうちきゅう)・・・天地が永久に尽きないように、物事がいつまでも変わることなく続くこと。
思ったとおり、奈良尾港は五島列島の中では大きい港町だった。なんでも樹齢650年という樹があるというので真っ先に行って見た。いや、会いに行ったという表現のほうが正しいかもしれない。この頃から、大きな樹になぜか惹かれていた。
その樹はあこう樹で、確かに大きな樹だった。その太い根元はぱっくりと二つに割れ、その下を人がくぐれるようになっていた。それは天然の鳥居を成し、くぐった先には神社が祀られていた。神々しい存在のあこう樹は人家の近くにあり、昔から親しまれてきたことだろう。そして650年経った今でもみずみずしい新芽を出していた。
奈良尾では2度電話をかけた。まずは奈良尾温泉センター。東シナ海を眺められる風呂だそうで、場所を確認するために電話した。次につたや旅館。もう夕方近くなっていて、奈良尾に泊まらねば宿なしとなる。食事は用意できないが宿泊OKをもらうことができた。早速チェックインを済ませ、温泉センターへ行った。
なんと入浴料は200円!安い!おそらく町営の施設だからだろう。こじんまりとした施設内からもそれがうかがえる。年季が入ったガラスがオーシャンビューを遮っていた。運営的にギリギリなのかもしれない。それでも白くかすれたガラスのすき間から東シナ海が眺められたし、旅館のよりは確実に広いであろう湯船を堪能した。(旅館に帰ってから旅館の風呂にも入ったが、やはり普通の風呂だった)
旅に出る前はまさか五島列島で一泊するとは思ってもいなかった。なにしろ五島列島の存在さえあやふやだったのだ。旅ってだからおもしろいのかもしれない。そしてニッポンは広い!
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