2006年5月3日水曜日

旅日記-長崎に行きたい16<長崎市内・龍馬通り>

2006年5月7日

登場する地:長崎市内(長崎県)

旅ことば:春宵一刻値千金(しゅんしょういっこくあたいせんきん)・・・春の宵は趣深く、そのひとときの時間は千金にも値するということ。


長崎の路面電車はいい。割と遠くまで走っているし街の雰囲気にも合っている。そして何より料金がどこまで乗っても100円というのがいい(その後120円になったようだ)。路面電車で正覚寺という終点まで行ってみる。さあ、長崎市内の散策だ。

長崎の遊郭といえば丸山町。この遊郭を舞台にしたなかにし礼氏の小説『長崎ぶらぶら節』はこの旅の後に読んだが、とても素晴らしい小説なので是非読んでみてもらいたい。少し脱線したが丸山町は今は当時の隆盛の面影を見ることは出来ない。ただ、趣ある石段や路地が往時を偲ばせる。タイムスリップして盛時の丸山を見てみたいと思った。


さて、龍馬像といえば高知県の桂浜だが、ここ長崎にもあるらしいので行ってみることに。しかしそれはかなりの高台にあり、気合を入れて石段を登り始める。龍馬通りという道で、高い場所にあった海援隊の事務所から仕事で海に降りるときに使った道のようだ。途中のビュースポット(龍馬のブーツ(つくりもの)がある場所)からの眺めは素晴らしかった。その後道に迷ってしまったが、どうにか勘をきかせて龍馬像にたどり着くことができた。うーむ、桂浜のほうがいいかもしれない。ただし見晴らしというか、高台にいるという爽快感は桂浜にはなく、気分的には決して悪くない。



この頃まだ司馬遼太郎氏の『竜馬がゆく』を読んでいなかったこともあり、まだまだ龍馬への関心が少なく、龍馬像を見てもそれほどの感慨が湧くわけでもなかった。そのせいもあるだろう、帰りは一気に駆け下っていった。

この散策中に老舗の小さな和菓子屋さんでかりんとうを買って食べた。そのかりんとうがもの凄く硬く、噛み砕くのに苦労した記憶がある。あのかりんとうはいったい何という種類だったのだろうか。硬いけれど、なんだかクセになるかりんとうで、印象に残っている。

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