2006年5月7日
登場する地:伊王島(長崎県)
旅ことば:命の洗濯・・・日ごろの苦労や束縛などから解放されて、のびのびと気晴らしをすること。
五島列島から無事に本土に戻った日、佐世保から長崎に戻るため電車にのっていた。もうすぐ長崎に着こうとした頃、隣に座っていた見ず知らずの女性が話しかけてきた。どこへ行くのか聞いてきたのだが、僕が電車に乗っている間ずっと地図ばかり見ていたのが気になっていたらしい。
僕は温泉を探していた。ところがどのパンフレットを見ても地図を見ても長崎市内に近い場所に温泉らしきものがないのだ。僕は女性にそのことを言うと、オススメがあるといって伊王島を紹介してくれた。伊王島は長崎から船で20分ほどのところにある小さな島で、そこに温泉があるとのこと。さらに親切にもその島に行く船の時刻表をくれたのだった。長崎の人はなんていい人が多いんだろう!この女性の親切心だけで僕はこう思ってしまった。みなさん、油断はできませんよ。とにかく、女性には感謝感謝である。
こういうことがあり、僕は伊王島へ渡った。船賃と入浴料がセットで980円(2006年当時)。コバルトクイーン号で温泉へと向かう。こんなのは初めてだ。そしてまず始めに言ってしまおう。この温泉はオススメである。長崎に来たらぜひどうぞ。
伊王島に着くと、客はなんだかよくわからないうちに送迎車に乗せられ、施設の玄関前で降ろされる。無料で自由に入れる足湯を横目に、矢印に従い風呂場へと向かう。温泉施設は広くきれいで印象は良い。風呂の種類も多く、なかでもやはり露天風呂が素晴らしい。一面に見渡せる海、少し向こうに点在する島々、厳かにたちこめる雲、吹きつけてくる潮風。それらを一人用のかめ風呂や釜風呂で楽しめ、贅沢な気分を味わえてしまうのだ。
電車で声をかけてくれた女性には改めて感謝感謝である。帰りは気持ち良い風に吹かれながらコバルトクイーン号で長崎に戻った。この夜もインターネットカフェに泊まった。
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