2004年9月18日土曜日

旅日記-紀伊半島・本州最南端に行きたい9<太江寺>


2004年9月20日

登場する地:松下(三重県)、多気(三重県)、尾鷲(三重県)

この日宿泊したユースホステルはお寺だった。旅日記ノートを見るとそのお寺は真言宗潮音山太江寺という。この頃は何も知らなかったが紀伊半島、特に熊野は真言宗の聖地のようなものだから、太江寺が真言宗であるのは普通とも言える。そして宗派をメモしていたのは先に伊勢神宮に行ったからに他ならない。

朝、パンフレットを見ながら松下駅に向かってみた。歩いて2、30分のように描かれた地図を見ていたが、ゆうに1時間以上の時間がかかった。簡略化された地図の怖さを存分に思い知った。特に田舎では見誤ると大変なことになると、肌身でもって感じた。

松下駅はバス停のような小さな無人駅だった。しかも次の列車まで1時間待ち。誰もいないホームでまだ湿った洗濯物を乾かすほどのゆとりがあった。さらに乗り換えの多気駅に着いたときには2時間半待ち・・・。更にはその後の紀勢本線途中の尾鷲駅で30分の特急通過待ち・・・。

この「待つ」ということが都会ではあまりない。「待つ」以外にどうにも出来ないことが人生では幾つもある。この「待つ」ことが出来ないために失敗してしまった人もいるのではないだろうか。待つときには待ち、機をとらえて動く。これが出来ればもう少し能力のある人間のように見られるのではないかと思ったりしたが、どうだろうか。


0 件のコメント:

コメントを投稿