2004年9月18日土曜日

旅日記-紀伊半島・本州最南端に行きたい10<新宮>


2004年9月20日

登場する地:新宮(和歌山県)

紀伊半島を巡る旅のことを書いている。紀伊半島に行くからには世界遺産の熊野古道を踏んで行かねばならないだろう。

その拠点として新宮市を目指した。日本地図を見たとき、比較的大きな町のように思え、かろうじて夜露をしのげるだろうと期待したのだ。新宮は伊勢から実に3時間を越える旅程であった。

さて新宮へいざ着いて見ると、先の予想をはるかに良く裏切った、とても大きな町であった。多くの人が往来し、夜露どころか宿泊施設はたくさんあり、ショッピングにも事欠くことはない。

僕は日本というものを何も知らなかったのだとつくづく思い知らされた。そして新宮ほか紀伊半島の人々・土地・文化に対してなんと失礼極まりない認識でいたのだろうと恥じてしまった。それは同時に日本全国に対してもそうであるといえた。

新宮あるいは熊野は、日本において古くから拓けた都市だったのだ。船により中央の京・大阪や九州・四国と行き来を繁くし、更には高野山の影響も大きく神聖な土地として人々の往来が盛んだった。

そのことは僕が旅などというものを思い立たなければ、知ったとしても薄ぼんやりとしか知り得なかったであろうし、積極的に知ろうともしなかったに違いない。実際にその土地へ赴き、肌身で感じることの威力の大きさをこの時ほど感じたことはなかった。

新宮に着いてすぐ、1泊4千円のビジネスホテルを見つけ、2日分の代金を支払った。以後、、ここを拠点にいろいろ動くことが出来た。チェックイン後、日暮れが近い空から雨が落ちてきて地面をしばらく濡らしたが、ほどなくあがった。


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