2004年9月18日土曜日

旅日記-紀伊半島・本州最南端に行きたい17<潮岬>

2004年9月22日

登場する地:串本(和歌山県)、潮岬(和歌山県)




潮岬(しおのみさき)をご存知だろうか。
和歌山県は串本町にある、本州の最南端である。
そして台風が来るとお天気ニュースでよく登場する場所である。
中学、高校と地図の上でしか見たことのない地に、ついに、来たのだ。

串本駅を降りて地図を入手し、潮岬の位置を確認してみる。
ここでもやっぱりバス代を節約して徒歩で向かおうと決めていた。
しかし簡略化された地図を見たのがまずかった。
この後、10キロメートルの行軍が待っていたのである。
さらに、この日は灼熱の太陽が頭上にあった。
あまりに暑くて落ちていた傘を日傘代わりにしてみた。案外熱さをしのぐことができた。
まだか、まだか、あのカーブを曲がれば着くか、体力がどんどんなくなっていった。
時折海から吹く風に遥かな太平洋を感じることがせめてもの慰めだった。

そして、ついに・・・。

本州最南端に辿り着いたのだった。
あぁ・・・、なんという達成感だろう・・・。
遊歩道と一緒に設置されている展望スペースからは、太平洋の黒潮がゆったりときらめいているのが見通せた。
眩しさに目を細めながら、しばらく余韻に浸った。

見ず知らずのおじさんが話しかけてきた。
北海道の宗谷岬からマイカーでやってきたそうだ。全国各地の岬を巡っているという。
世の中すごい人がいるものだなあと思った。
うろ覚えだが、このおじさんがこんなことを言っていたと思う。

若いうちにいろいろ行っておいたほうがいいよ。

僕に旅の師がいるとすれば、この一期一会のおじさんかもしれない。
これから、僕はいろいろ行きます。(そして実際にいろいろ行ったし、今も行っている。)

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