2006年5月3日水曜日

旅日記-長崎に行きたい17<長崎市内・グラバー園・孔子廟・オランダ坂>

2006年5月7日

登場する地:長崎市内・グラバー園・孔子廟・オランダ坂(長崎県)

旅ことば:兎の登り坂・・・得意分野で実力を発揮すること。また、条件に恵まれて物事が調子よく進むこと。


また路面電車に乗り込む。次は石橋という終点まで行った。グラバー園というのがあるらしい。「らしい」というのは、僕の旅は基本的に行き当たりばったり、当地での判断・決断に委ねているためにこのような表現になる。グラバーという人物について、僕は知識としてなにひとつ持っていなかった。

グラバーは貿易商として長崎に来て、幕末は維新に乗じて武器弾薬の商売で活躍した商人。キリンビール創始の育ての親というのは知らない人も多いだろう。この辺は興味のある人に譲るとして、この時の僕には、単にすごい金持ちの外国人がここに住んでいた、ということしか分からなかった。

グラバー園は高台にあるため、階段かスカイエレベーターというのを使って上まであがる。なかなかの高さにあり、長崎の港を見下ろす眺めはやはり素晴らしい。僕が坂のある町を好むようになったのは、長崎を訪れてからのような気がする。それほど長崎はどこを切り取っても絵になる町だ。


グラバー園を後にし、次はオランダ坂まで行ってみた。テレビでも見たことのある坂であり、日本の西端にある町の坂であり、自分の足で実際に歩くというのは感慨深いものがある。石畳の急な坂をのぼった途中に孔子廟というのがあったので寄ってみる。

孔子廟。なぜこの長崎にあるのか、なんためにあるのか、など分からないことだらけであった。もちろん当時の自分の知識レベルが大きく関わっていたことは言うまでもない。白い像がやたらと立ち並ぶ。やっぱりよく分からない。その中で面白かったのは、地震計測器の展示品だった。甕の周囲に六体の龍が口をあけている。地震があると龍の口から玉が出てきて、その玉の具合によって地震の大きさなどを測るという。科学のテクノロジーがない時代にはいろいろなアイデアを駆使してきたのだ。



オランダ坂に戻り、長崎駅方面に向かった。長崎は、一日でまわれるようなところではない。

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