2006年5月3日水曜日

旅日記-長崎に行きたい12<五島列島・中通島・佐世保>

2006年5月6日

登場する地:中通島•奈良尾港(長崎県)、中通島•有川港(長崎県)、佐世保(長崎県)

旅ことば:焦眉の急(しょうびのきゅう)・・・非常に差し迫った危険、問題を抱えていること。


朝から天候が悪かった。朝7時につたや旅館を出たものの、海が荒れていて船の欠航の知らせも聞こえてきていた。中通島より上にも小さい島が二つあったが、時化で行けるかどうかもわからない。五島列島の主要な島は巡ったし、この辺が潮時と本土へ戻ることに決めた。

中通島の上の方にある有川港から佐世保行きの船があるのでバスでそこまで行く。1,400円かかったことからも、大きな島であることを知らされる。有川港に着いたものの、ここでも欠航が相次いでいた。ついに雨も降り出す始末。船が出なければ本土には帰れない。海とともに暮らし、海に左右される島民の生活が思いやられた。

これはもう一泊せざるを得ないか•••、と思っていたところ、佐世保行きのフェリーは出港しているとわかった。急いでチケットの列に並び、整理券とともにチケットを購入することができた。人がごった返していた。乗船時間が来て整理券番号の若い順に呼ばれる。なるほど、2等客室は個室ではなく広間のようになっているため早い者勝ちで良い場所を確保しなければならない。混雑時には整理券が効いてくる。

僕は混雑を避けるためと、自分の分が誰かのスペースになると思って、エントランスの通路に陣取った。時化ているため船は相当揺れた。前後左右のどこかから絶えず重力が襲いかかってくるようだった。僕はずっと立っていて疲れてくると時々しゃがんだりした。不思議なことに船酔いはしなかった。何度も船に乗って慣れたのだろうか。佐世保は近いようで遠かった。

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