2006年5月5日
登場する地:若松島•若松港(長崎県)、中通島•奈良尾港(長崎県)
旅ことば:清濁併せ呑む(せいだくあわせのむ)・・・善人でも悪人でも、来る者はすべて受け入れる度量の大きさを表すたとえ。
船は若松港を目指している。この辺りは小さな島々も多く、素晴らしい景観を見せてくれる。もし松尾芭蕉がこの地を訪れたら日本三景のひとつは五島列島になっていたかもしれない。それともいいところが多すぎると逆に難しかったかもしれない。
若松港は少し小さな港だった。今日はもう船はない。橋を渡った隣の島、中通(なかどおり)島の奈良尾港は大きい港町のようだったので、今日はそこで一泊することを考えた。橋を渡るといっても結構な距離はある。バスもあったが、あえて徒歩で行って見ることにした。あとで地図を見ると若松港から奈良尾港まで15kmくらいある。この頃の僕はすべてにおいて距離感が欠けていたようだ。ただまあ、結局途中でバスに乗ることになるのだが•••。
途中にあったバス停まで約1時間、ひたすらに歩き続けた。さすがに疲れた。それでも歩いて良かったと思うことはあった。船の上から引き続いて、見応えのある景観の中をとおってこれたのである。特に若松島から中通島に架かる橋は圧巻だった。歩道がなくて少しビビったが車はほとんどこなかったし、橋の上からは晴れていたのも幸いに見事な景色を見ることができた。車で通ったらあっという間で味気なかったことだろう。
運のいいことにバスは10分ほど待つだけで来てくれた。次はもしかしたら数時間なかったかもしれない。さすがにバスは速い。歩けば1時間以上かかるところを数十分で奈良尾港に連れて行ってくれた。
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