2004年9月18日
登場する地:津(三重県)
紀伊半島の旅のことを書いている。しかしなかなか書き進まない。時系列でいうとまだ初日の夜である。紀伊半島巡りはかなり未知な旅だったから、その時の想いがそのまま反映しているのだろうか。
とにかく夜も深まってようやく三重県庁のある津に着いた。もちろん宿の予約などはない。
夜の津は心細かった。駅周辺には賑やかなネオン街はなく、駅の下をくぐる地下通路からストリートミュージシャンの歌声が聴こえるだけだ。
実はこの旅で僕はギターを持ってきていた。早速彼らと一緒に歌ってみた。なんて出来るはずもない。俄かの俄かミュージシャンの僕はまるで勇気を持ち合わせてなく、音ひとつ打ち出すことも出来ず、ましてそのミュージシャンに声をかけることさえ出来ない。ただ空しく遠くから聴くだけだった。いま思っても情けない限りである。
銭湯を見つけ、残暑の汗を流してから、駅近くのビルの下や、蚊がうるさくなったためどこかのビル内に不法で入り込み仮眠してみた(ごめんなさい!)。うとうとと時を過ごして朝を迎えた。
津城(津観光協会HPより)
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