2004年9月18日土曜日

旅日記-紀伊半島・本州最南端に行きたい12<神倉神社>


2004年9月21日

登場する地:新宮(和歌山県)


新宮市には当然歴史的な寺社仏閣が多い。中でも有名なのが那智速玉(なちはやたま)神社と神倉神社であろう。

熊野には那智三山があり、そのうちの速玉神社が新宮市内にあって他の神社より手軽に行ける。結論から言って、三のうち行ってみたのは二つまで。那智本宮は山の中をかなり歩かねばならず、今回の旅では日程的な理由でこの一山だけ割愛した。

ともあれ、強烈に印象に残ったのは那智三山の速玉神社ではなく神倉神社の方だった。

小高い丘のような小山が市内にあり、そこに石段が数百段続く。100メートルにも満たない小山だから八百段くらいではなかろうか。この石段がくせもので、一定の大きさをしておらず、足をのせる幅も狭い。傾斜も急で、なんだか岩に生えた硬いキノコ群を踏んで登っているかのようだ。上りはまだ良いが下りがかなり怖く、ご婦人などは座りながら下りるといった具合だった。

頂上には誰が運んだか、まさしく神がかりな大きな岩が鎮座していた。小さい2階建ての家くらいはあろう。これを神とせずに何を神とするだろうか。景色も新宮市一帯を見下ろすことができ、神の産物をまざまざと味わわせられた。

この神倉神社、毎年2月には松明を持った二千人の男たちが石段をかけ下りるという。実際に下りた者の感覚として、かけ下りるというのは有り得なく、いつかこの目でその祭りを見たいと心の内を焦がし続けている。

神倉神社(新宮市観光協会HPより)

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