2001年7月10日
登場する地:天橋立(京都府)
17:00がロープウェイの終了時間だったことを記憶している。
天橋立の全体を眺めるには、付近にある小高い丘の上に登るのが良い。
しかし到着した時間が遅すぎてロープウェイが終わってしまっていた。
天橋立は海流の流れなどによって土砂が寄り集まり、細長く形成された「砂州」と呼ばれる地形をなしている。湾を閉じる堤防のようにして海上に現れた細い土地の上に松がびっしりと生えている。
名前からして、きっと天に架かる橋に見えるに違いない! それを確かめるにはやはり高い所から見るのが一番いい。ということでロープウェイには頼らず自力で丘のてっぺんまで登ってみた。
すっかりひと気のない舗装路をずんずんと登る。まだ空は明るいがもう太陽の姿はない。風がざわざわと木々を揺らす。結構時間がかかる。一体いつになったら辿り着くのか・・・。心細くなってくる。
それでもいつかは辿り着くもの。ついにてっぺんに着いた。錆びたシャッターが降りた小さな売店がひっそり海の方を向いていた。
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